Sierから地方公務員へ転じた20代男の戯言

Sier勤務から地方公務員へのジョブチェンジを経て今に至る20代男が、普段考えていること・読んだ本のレビュー等を書き連ねていくブログです。

【読後レビュー39冊目】寝る前に読むだけでイヤな気持ちが消える心の法則26 中村 将

 

寝る前に読むだけでイヤな気持ちが消える心の法則26

寝る前に読むだけでイヤな気持ちが消える心の法則26

 

 

 

結局自分を司っているのは自分

 人がこのような本を読もうと思うときの気持ちは2パターンに分類できるのではと思っている。①いまどん底に気持ちが落ちている。②気持ちが落ちていて上向きにしたいと思っている。それぞれ対応策は①マイナスの状態をせめてプラスマイナスゼロにする。②マイナス寄りのプラスマイナスゼロあたりにいる状態をプラスになんとか持っていく。

 

 本書は①、②の両方共に対応した物語が用意されている。

 
 
気づきポイント 必ずしも、ネガティブ思考が悪いわけではない。 必ずしも、ポジティブ思考が良いわけでもない
      

「緊張することがたくさんある」というのは、 「楽しいことがたくさんある」ってこと。  だったら、目指すのは、 「緊張しなくなること」ではなくて、 「緊張を心から楽しめるようになること」だよね

 

知ってる?  極寒の環境で滝に打たれる修行(滝行)をしているお坊さんだって、  滝行の後には、温かいお湯に浸かって、体を温めていることを

 

昔のスポーツ選手は、調子が悪くなったとき、  ひたすら努力と根性で練習に打ち込んだものだ。  でも今は、「そういう方法は間違いだ」という認識が当たり前。  不調の選手たちは、調子が良かったときのビデオを繰り返し見て、  調子が良かったときのイメージを取り戻してから練習に戻っていく

 

あなたには、短所がいくつある?  あなたの短所は、どんなこと?  短所があればあるほど、特徴も多いってこと。  それらを長所として生かせる生活を送れたら、  あなたは長所だらけの人だ

 

本気で見えている景色を変えたいのなら、  2歩目を出すことが重要になる。  右足を出したら左足を出す。  左足を出したら右足を出す。  2歩、3歩と足を出せば、  そのとき、あなたの見えている景色が、初めて変わる

 

どんなにたくさんのくだらない「やめる理由」があっても、 たった1つのデカイ理由があれば、人は前に進める。  何かに行き詰まったり、やめたくなったときに、 「やめる理由が正当かどうか」を検証するのはナンセンス。  やり続ける意味を考えてみよう

 

瞬間瞬間に、人生が、あなたに問いかける」  どういう意味かというと、イヤなことや困ったことが起きたときに人は、「どうしてこんなことばかり起こるんだ?」「なぜオレなんだ?」と人生に問いかけます。  ですが、これが違うというのです。  あなたが人生に問いかけるのではなく、人生があなたに問いかけているのだと。 「こんなことが起こりましたよ。どうしますか?」 「泣きますか?」 「凹みますか?」 「恨みますか?」 「怒りますか?

 

本を読むこと、食べること、寝ること

 

 気持ちをコントロールしようと頑張る。でも一人だとうまくいかない。そんな時に本書のような本を読んでコントロールすることは多いと思う。

 

 このような本を読むときには、本当にまっさらな気持ちで読むことが必要だと思う。穿った見方をしていても、何も出来ないほどの落ち込みをしているときにも、これら本文中の言葉は身に入ってこないだろう。

 

 逆説的になるが、気持ちが最上級に落ち込んでいる時には本書のような本を読む前にやることがある。もっと手軽に出来るセルフコントロールだ。軽い運動をする。美味しいものを食べる。十分な睡眠をとる。これら生物としての人間にとって有益な行動をまずすること。何も考えず一旦思考をストップさせてまずやってみる。

 

 その後に本書を読むと、言葉から救われる可能性はぐっと上がるのではないか。

 

それでは。