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Sierから地方公務員へ転じた20代男の戯言

Sier勤務から地方公務員へのジョブチェンジを経て今に至る20代男が、普段考えていること・読んだ本のレビュー等を書き連ねていくブログです。

【読後レビュー4冊目】[負けを活かす技術][為末 大]

 

負けを生かす技術 (朝日文庫)

負けを生かす技術 (朝日文庫)

 

 本文より。

今は多くの人に、負けや失敗とどう向き合うのか、ということが問われている気がしてならない。負けや失敗は本当に忌み嫌うべきものなのか、ということをきちんと理解しておく必要があると思う。  むしろ人生では、負けや失敗を避けようとするばかりに、逆に失ってしまうものがあるということにも気づいておく必要がある

 

 

A 本の要約:
 1.どんなもの?
為末氏の現役時代・今までで考えていたことのまとめ。目標をどう置くのか、その中での結果とどう向き合うのかというスポーツでも人生でも共通する話。
 
 2.今まで読んだ本と比べてどこがすごい?
目標→手段のプロセスを著者がどう踏んできたか、具体的な例と問いかけで書かれている。同じ問いかけを自分にする際の参考になると感じた。
 
 3.本文の流れから、要点はどこ?またそのうち技術、手法のキモはどこ?
・失敗という現象がある→『なぜ?』と問いかけて失敗を分析する。
分析の際には、①目標設定が誤っていたのではないか(自分の文脈を無視していたのではないか)②勝利条件が目標に対して不適切だったのではないか、③じゃあ適切は目標と勝利条件はなにか、を考え続けること。
強い自分を作る上で大切にすること。それは自分が弱いということをまず認めて、それを口に出す、オープンにするということだ。そこから、すべては始まる。
『人間は、本質的なことを言うと、弱点の克服は能力の上では可能だが、性質の上では不可能だと僕は思っている。』
・勝つために必要なこと。コントロール出来ない緊張やプレッシャー、周りの期待をなくすことは考えず、うまく付き合う方法を探す。
・人生を活かす選択を考える。いいなと思う瞬間を集めておくこと。それによって自分のやりたいことや志といったものがおぼろげに浮かんでくる。だめなものはだめ、次へ行くというスタンスが大切。
・小さなしあわせを求めること。
『将来の選択肢が増えそうなポジションというものを、いつも意識しておくことが大切だと思う。  中学生や高校生から、勉強することがなぜ大切か、と聞かれて、すぐに答えられるだろうか。いい高校やいい大学に行ったって何が変わるんだ。それでいったいどうするんだ、と思っている中高生たちもいる。  僕は、答えはシンプルだと思っている。世の中には、大学に行かないと就けない職業があるからだ。もっと言えば、一流の大学に行かなければ、就けない職業だってある』
 
 『能力がどのくらいまで伸びたのか、という純粋な好奇心に、自分の勝利条件の軸を置けばいい。同じ土俵で勝負しなくていいのだ。  先にも触れたが、他人との比較である勝負で努力をすることは、実は僕は苦しかった。でも、自分がどこまで行けたのだろう、という好奇心を半分くらい持っていたら、日々新たな自分なりの発見があって、どんどん頑張れた。』
 
『お祭り的な、大興奮するような幸せもあるけれど、実はなんでもない日常の幸せこそ、本当の幸福なのではないか、と。  何かにつけて自分に我慢をさせたり、運動をするというのも、それに近いのではないかと思う。苦しい思いをして運動が終わった後の、あの解放感。この揺らぎをコントロールして、自分らしい生き方に持っていくのが、コツコツとした幸せにつながる気がする』
 
 
 4.どうやって有効だと検証した?
検証はしていない。本人の体験に基づく。
 
 5.議論はある?(自分の中で浮かんだ疑問や反証)
自分の特性の話。為末さんは『人をびっくりさせたい』のような能動的な行動原理を持っている。一方で自分は自分で『他人から嫌われたくない』という受動的な行動原理を持っていると思っている。この場合、能動的な行動原理でないと失敗を恐れずにチャレンジするということが出来ない気がした。
←(上の反証)ただ、これは物事の見方次第。『他人から嫌われたくない』≒『他人に好かれたい、楽しんで欲しい』ということなので、『人を楽しませる』とか『居心地のよい状態を作る』みたいなところに着地させればいいのではないかという提案。
 
『どうせ最後は死ぬのだから、と。  その意識は今も持っている。だが、この醒めた気持ちはやがて、どうせ最後は死ぬのだから、今は思いっきりやりたいことをやろう、という気持ちを同時に生み出すことになった』
なぜ最後の発想の転換に至ったのかが知りたい。もしかしたら言語化出来ないものなのかもしれないが。
 
 6.新しいと思った3点
・『明らかな失敗というものは実はない、と確信するに至る。失敗というのは、「失敗した」とそのときに認識している自分がいるに過ぎない。ところが認識している失敗は、実際には、その後の過ごし方でいくらでもそうではないものに変わっていくのである。  本当の失敗や敗北とは、転倒したという結果ではない。転倒したまま起き上がらないこと。』
・成功や目標はかなり抽象的なもので、達成方法はいくつでもある。
・勝利条件の話。
『本当に強い人というのは、「世の中はこういうものさしで動いているけれど、自分の勝負はここだ」と自分で決められる人だ。それを決断できるのが強さだと思うのだ。自分自身がゴールだという基準点があり、そこに向かっていけるのが、強さである。』

 

 
B 自分の中での気付き:
 1.この本を通して自分の生活を振り返ると?
失敗への取り組み方。この本を読んだ時の自分のコメント『失敗した時の立ち直り方が上手い。冷静に自分になにが起こったのかをわかろうとしている。そしてどう対処すれば良いかも考え調べている』これを自分ができるか。
 
 
C 気づいた結果として起こそうと思う行動:
 1.この内容を使える場面は?
失敗した時に、自分の弱さをハッキリと意識すること。そしてその弱いところを他人に伝えること。能力的に弱さはカバーできるかもしれないが、性質のうえでは克服が難しいということ。なので他人に自分の弱いところを知ってもらい、欲を言えばカバーできる状態にしておくこと。