会社で新人教育担当(OJT)になった話
4月になり新人が自分の部へ配属された
うちの部は20人程度の人数なのですが、そこへ4月に5人の新人が配属されました。うちの係には2名。例年弊社では、半年間はOJTとして先輩社員がつくことになっています。2年目ということで、私が新人1名のOJTの担当になることになりました。
正直、3年目の先輩が異動し、ベテランの方も前年・前々年にOJT担当をやっていた人が多く、自分がOJTをやることはある程度覚悟していました。割りと心構えは出来ていたので、係長からOJT担当を指名されたときも、やっぱりという気持ちが強かったように思います。
これを教えてあげたいと考えていたこと
仕事を行う上での原理・原則
→今から行う業務内容はこのような考え方・哲学に基づいて構成されていて、その哲学に基づいて自分たちは仕事をしていく必要があること 公務員っぽいですね。
1年、1ヶ月のスケジュールについて
→大体の仕事の流れと1年の繁忙期についての説明
仕事をする上での心構え
→わからないことはすぐに聞いてほしい、でもググってわかることはググってほしい、この領域については誰が有識者かを抑えてほしい、など。
実際に教えてあげられたこと
メモをエバーノートに残していたので貼ります。
・配属初日に、暇を持て余す新人の話し相手になった
・レジュメを作って、仕事の手順・仕事の心構え・仕事のスキルについて伝えた。
・定常業務について、必要なものが発生次第、1つずつ教えた。
・同行訪問して、訪問の際の雰囲気を感じてもらった。
なんで上のようなことを教えてあげたいと思ったか。
社会人1年目のときの体験が大きいなと感じます。非常に仕事に対して厳しい先輩の元で働きました。怒られる日の方が多かったです。非常に仕事のできる先輩だったので、必然的に後輩である自分たちに求めるハードルも高く、自分の出来なさを痛感して悔しい思いをする日が多かったです。「もう少し早くできないの?」「なんで予定通りの時間に仕事を終えることができなかったの?」という質問を受ける度に、自分の力不足を痛感し、悔しいという以外の感情が出てこないという日々を過ごした思い出があります。
その先輩の名誉のために言うと、その際に厳しく接してくださったことに対して私は非常に感謝しています。この時に先輩から言われた仕事のハードルやクオリティは今でも自分が仕事をする上での指標になっています。
このような体験を通じて、同じような悔しい思いを後輩にさせるべきではないな、という思いがありました。同じ思いを後輩にさせるのであれば、自分たちがいる意味が無いなと。自分たちが経験したものを踏まえて、より後輩には簡単に、スムーズに、仕事ができるようになってもらえるようにするのが、先輩として自分が居る意味ではないかと感じたのです。また文化の継承ほど大仰でなくても、組織内での伝えていくべきものは伝えた方が本人のためにはなるだろうとも感じました。
また副次的にではありますが、自分の知識の確認になるという意味合いもあります。曖昧にやっていた作業でも意味を確認したり、正しい手続きを確認する。また前後の作業や自分の手を離れた後にどうなっているかを考える、伝えることで自分の中でもこれまで1年の仕事の整理や棚卸しが出来るんだろうな、という「自分のため」という部分も多少はあります。
今のところの状況
箇条書きにすると以下のような感じです。
・まだまだ定常業務を一人でやれるほどのOJTが出来ていない。まずは1ヶ月のルーチンを経験してもらって、2〜3ヶ月でなんとかまともに一人で定常業務を回せるようになるのではないか
・こちらから与えすぎて、新人が吸収しきれないことまで言おうとしてしまうので、注意する。
・より相手に考えさせるというか、相手に理解度を確認しながら話をすすめるスタイルがいいかと。
・基本的な書類整理が余り得意でないようなので(弊社は紙業務が多く残っております)、整理の方法を伝えて、対処するスピード感を伝えていきたい。
・相手の反応としては悪くはない。積極的に聞いてくれるし、自分で考えて理解しようとしているように感じる。
・副次的な効果としても書いたが、自分の中で仕事の棚卸しが出来ていることがいい意味で予想外。また、OJTで教えないと行けない時間が一定発生するので、自分の仕事の決断が早くなったように感じる。
最後に
次回いつこのテーマでいつ書くかわかりませんが、5月末には初めてのOJT振り返りがあるようなので、そこで新人から振り返られた内容を踏まえて、何か書くかもしれません。