【読後レビュー25冊目】なぜ、この人と話をすると楽になるのか 吉田 尚記
会話の基本は、徹頭徹尾、人のためです。そうしていると相手からも話を訊かれるようになって、自分も楽しくしゃべれるようになる。一見、ものすごく簡単なことのように聞こえますよね。だからこそ、人はコミュニケーションについてあまり深く考えようとはしないんじゃないでしょうか
本の要約:
どんなもの?
アナウンサー、ラジオのパーソナリティーを務める「自分はコミュ障」と話す筆者が、楽しく会話をするテクニック、心構えについて述べたもの。
今まで読んだ本と比べてどこがすごい?
自ら「コミュ障」と語る筆者ならではの、「愚者戦略」が述べられており非常に具体的、実践的な内容になっていると思う。本書で言う「愚者戦略」とは、他人から言われて恥ずかしい自分のコンプレックスは「言われたらラッキー」くらいに思うこと。万人から分かりやすいコンプレックスがあればそれを中心に会話が回る。それを戦略的に意識して、コミュニケーションを回すために利用できること。これが会話をする当事者としてまず大事だと述べている。
また、会話の受け手としての愚者戦略として、「会話では相手に対して優位にたとうとしない」が述べられている。誰かが優位にたった会話はその時点から面白くなくなる。その為に、①褒める、②驚く、③面白がるというテクニックがある。
議論はある?(自分の中で浮かんだ疑問や反証)
筆者がコミュニケーションを改善しようと思ったきっかけは究極的には何なのだろう。本書では「仕事だったから」と述べられているが、具体的な失敗や悔しさがあったのだろうか。
新しいと思った3点
・前提として全くしゃべれないコミュ障の人はいない。そのような人は何らかの病気を患っている。必要最低限な会話はできるが、他愛もない会話ができないのがコミュ障と言われる人。
・コミュニケーションをしていて楽しいのは、相手が自分のことを好いているという状態。なので、この人のことが好きだ、という雰囲気を出す、逆に好かれたいという下心を持って相手と接する。
・相手に気持ちよく喋ってもらうには、こちらから相手に振る時に、+10%で話を振ればいい。少しのプラスの感情を足してやることで、相手はより喋りやすくなる。コンプレックスを有効に使うというのは新しいと感じた。コンプレックスというと恥ずかしい、隠したいものという印象があるけれど、オープンにして相手に話のネタとして提供するという意識を持てばそれでオッケー。前提として、会話はみんなで作るもの。それぞれがすこしづつ+していって作り上げるものというのと、誰かを陥れるものではない、というのが大切だなと。
自分の中での気付き:
この本を通して自分の生活を振り返ると?
コンプレックスを有効に使うというのは新しいと感じた。コンプレックスというと恥ずかしい、隠したいものという印象があるけれど、オープンにして相手に話のネタとして提供するという意識を持てばそれでオッケー。前提として、会話はみんなで作るもの。それぞれがすこしづつ+していって作り上げるものというのと、誰かを陥れるものではない、というのが大切だなと。
気づいた結果として起こそうと思う行動:
この内容を使える場面は?
自分の中でサワラれたくないコンプレックスはなんだろうと考える。そしてそこをサワラれたときの返しを考える。基本的には「何が悪いんスカ」というスタンスで考える。社会通念上差し障り無いものならば。