Sierから地方公務員へ転じた20代男の戯言

Sier勤務から地方公務員へのジョブチェンジを経て今に至る20代男が、普段考えていること・読んだ本のレビュー等を書き連ねていくブログです。

【読後レビュー41冊目】縮小ニッポンの衝撃 NHKスペシャル取材班

 「これから少子高齢化の時代になっていきます」 

この言葉を私が初めて聞いたのは、私が小学生の頃だったと記憶している。10数年前。

この時間がたった今でも労働力不足、地域の人口不足というトピックで「少子高齢化」という話題は出てくる。

 

自治体職員となった今、「縮小する地域をどうするか」という問題意識は喫緊のものであり、話題となっていた本書を読んだ。

 

縮小ニッポンの衝撃 (講談社現代新書)

縮小ニッポンの衝撃 (講談社現代新書)

 

 

 目次

 

ポイント:

 ①

2017年に発表された最新の予測では、人口減少のペースが若干弱まってはいるものの基調はほとんど変わっていない。国立社会保障・人口問題研究所は、出生率や死亡率の高低に応じて複数のパターンの予測値を発表している。真ん中の中位推計では、2053年には日本の人口は1億を切り、2065年には8808万人になるという。これから約50年間で実に3901万人の日本人が減少することになる

 

 ②

ところが、2000年以降に始まった一極集中は、過去の2回とは異質なものだった。国立社会保障・人口問題研究所の小池司朗室長は、こう分析する。 「3回目の人口集中は必ずしも好景気に伴うものではありません。就職氷河期と呼ばれる状況が続く中で、地方で仕事に就くことが出来なかった若者たちが、東京に出てきて職を求める流れが起きた。その結果、都市部に大量の人口流入が起きたのです」  つまり、過去2回は「東京へ行けば生活が良くなる」という動機だったのに対し、今回は「地方から逃げ出す」というような〝ネガティブ(消極的)な集中〟だと言うのだ

 

 ③

どんなに追い詰められても自治体は消滅を選ぶことはできない。人口減少がさらに進み、財政が苦しくなりあらゆる行政サービスの効率が悪化しても、そこに住民がいる限り、自治体は逃げることはできないのである。そうした状況の中で繰り広げられる戦いを私たちは「撤退戦」と名付けた。

 

 ④

縮小の時代。そのとき自治体職員たちは住民の痛みに正面から向き合うことを迫られる。それは、拡大の時代を生きてきた公務員たちがおよそ感じることのなかった痛みである。自治体を安定的に継続させていくために、どれだけの痛みを住民に引き受けてもらうのか。市民のために働くとはどういうことなのか。そもそも、自治体とは何のためにあるのか。これからの時代、自治体職員はこれまで以上にこうした本質的な問いに向き合わなければならなくなるのかもしれない

 

 ⑤ 

市外のスポーツ大会で小学生が夕張のチームであることを隠そうとしたり、大学生が町を出ていっても自分が夕張出身であることを話したがらない。子どもたちは、夕張市民であることを恥じている──そんなショッキングな話も伝わっていた。佐藤さんが最も恐れていた「子どもたちを犠牲にしている」という事態が現実のものになっていた

 

 ⑥

国は、住民自身に公共サービスを担わせるための制度整備に力を入れる一方、「どこまでが行政の仕事か」の議論は行っていない。つまり、グレーゾーンを残したまま住民組織に、サービスの代行を委ねようとしているとも言える。なし崩し的に、住民の互助が求められる領域が拡大する恐れもあるだけに、協議会のメンバーにもどこか不安があるように見えた

 

 ⑦

林氏は、過疎化している集落が直面している問題や環境はそれぞれ異なるので、マニュアル的な対応はできないと断ったうえで、「集団移転」も選択肢の一つと説明する。 「最悪のパターンが、集落に住んでいる人が高齢化で病気がちになり、通院や介護のために集落を次々と離れていき、四散してしまうケースです。消滅を座して待つくらいなら、余力があるうちにみんなで麓に降りるという選択肢もあっていいと、私は思います。  ただし、集団移転といっても、どこでもいい、というわけではありません。ポイントは、縁もゆかりもない遠い場所ではなく、例えば麓の地区など、これまで買い物や通院で通っていた利便性の良い場所に住民の合意の上で移転することです。これなら住民の皆さんの抵抗感も少なくて済みます

 

 ⑧
ただし一方で、林氏は、「集団移転は、あくまでも住民のために、そして住民の合意の上で行われるべきもの。コストを減らすことを目的として集団移転を進めるとしたら、それは大きな間違いだ」と釘を刺すことも忘れなかった
 
 

気づき:本文から得られた示唆、抽象化された気づき

 
 ③逆に財政健全化団体となって撤退戦を余儀なくされているということを内外にアピールできたのだから、改革はむしろしやすくなったのだと思う。問題なのは京都市のようなキャッシュフロー的に破綻しているが、今後の収入増を期待している、考慮している自治体。いつどのような形で撤退戦を始めるかが検討されないまま、人口減が始まる可能性がある。
 
 ⑥これは自治体と住民の認識のズレだと感じる。何かしらの自治体からのフォローがあれば、このような認識のズレは起きないのではと思う。財源がもらえた一方で何も現在のサービスが変わったわけではない。なら住民互助の範囲が広くなるであろう範囲について、対策を検討するなり無理なら無理と他の地域と強力を仰ごうとするなり、方法はあると思う。
 
 ⑦余力のあるうち、つまりは夕張になる前に検討を始め、夕張になる前に移動をすべき。その議論の中で、子供に見てもらうという人も出てくる。一方で移動先の選定は重要。
 

行動:気づきで得られた知見を基に、どうすればいいのかという具体的なアクション・仮説

 

・これから人口が減らない自治体はほとんどありえない。東京都ですら人口減少はある。

・今自分が住んでいる自治体は「夕張になりそうなのか」「なるとしたらいつ夕張になるのか」ということを知らないといけない。

・危機管理の問題として、どのような数値がどうなるとヤバイというラインを決めて、それをモニタリングし、ラインを超える時にアラートを出して対応ができるような仕組みづくりが大切だと感じた。

【読後レビュー40冊目】コミュニティデザインの時代 - 自分たちで「まち」をつくる 山崎亮

 

 

コミュニティデザインの時代 - 自分たちで「まち」をつくる (中公新書)

コミュニティデザインの時代 - 自分たちで「まち」をつくる (中公新書)

 

 

 
本文より。
 

住民はますます「お客さん化」する。「集客都市」という言葉が流行った時期もあったが、お客さんばかりを集めた都市になりかねない。(中略)主体的にまちへと関わる人たちの意識を取り戻さないといけない。

 

 

 

本の要約:

どんなもの?

 元々建築家の著者が、人口減少社会、高齢化社会を背景に「何をデザインすべきか」「まちの豊かさとは何か」を考えて実践してきたことをまとめたエッセイ集。コミュニティデザインとは何かを教科書的に語っているわけではないが、著者の実践からは「住民参加」「主体性を市民に持たせる」などの勘所が学べる。

 

今まで読んだ本と比べてどこがすごい?

 「住民参加」型のワークショップを開く意味をすんなり理解できた。人口減少、財源が多くない行政主体の開発においては、どれだけ「住民に使ってもらえるもの」を作れるかが大切になる。住民のニーズを把握する手法はいくつもあるだろうが、ワークショップの開催はニーズの把握を行いつつ、顧客の獲得につながっている。流れはこうだ。

 ①ワークショップを開催することで、建設予定の施設に対する興味・関心を持ってもらう。

 ②ワークショップ内で「この建物が出来たらどのような活動に利用したいか」というテーマで議論を行ってもらい、それに沿った設備・内装を準備する。

 ③建築中にはワークショップに参加した人達で「こんなことが出来る」「他の人にも進めよう」という雰囲気が醸成される。

 ④ワークショップ参加者を中心に建築後の建物の利用者が獲得できている。

  

議論はある?(自分の中で浮かんだ疑問や反証)

 この住民参加型ワークショップのミソは「①いかにワークショップ自体を楽しく・雰囲気良く行えるか」「②実行力のある市民・もしくは市民グループにワークショップに参加してもらえるか」だと感じた。雰囲気の醸成という部分が非常に肝になるため、①については、ワークショップを進行するコーディネーターの技量が試される。また②のためには、どんな市民・市民グループが活動に積極的かというリサーチを事前に行う必要がある。

 
 

新しいと思った点

・アメリカのパークマネジメントでは国立公園に専任のスタッフを置いて、有償で公園を利用した公園利用プログラムを設けている(クリッシーフィールド)。子どもたちへの自然学習、大人の自然体験プログラム(敷地内の土を利用した泥石鹸製作など)を有償で実施し、売上を上げている。
→入場料だけでなく複数の収益源を持っている。補助金に頼らない運営を目指し、公園の施設充実にもつながる。
 
・現在コミュニティデザインは第3期を迎えている。1960〜70年台のニュータウン開発等のハード整備によってコミュニティを作り出そうとした第1期、1980年台からの行政と専門化だけでなく、住民の意見を反映した公共施設のデザインを考えた第2期がそれぞれ存在した。それを踏まえて、ハードの整備を前提とせず、コミュニティ=人とのつながりを作ろうとする動きが第3期のコミュニティデザイン。普段何に困っているかを話す、人と人とが話をするだけでも何かの可能性が生まれるという考え方だ。
 
 
 久しぶりの投稿で文章を書く筋力が衰えていることを実感しました。
継続的に書かないと行けないですね…
 
 

【読後レビュー39冊目】寝る前に読むだけでイヤな気持ちが消える心の法則26 中村 将

 

寝る前に読むだけでイヤな気持ちが消える心の法則26

寝る前に読むだけでイヤな気持ちが消える心の法則26

 

 

 

結局自分を司っているのは自分

 人がこのような本を読もうと思うときの気持ちは2パターンに分類できるのではと思っている。①いまどん底に気持ちが落ちている。②気持ちが落ちていて上向きにしたいと思っている。それぞれ対応策は①マイナスの状態をせめてプラスマイナスゼロにする。②マイナス寄りのプラスマイナスゼロあたりにいる状態をプラスになんとか持っていく。

 

 本書は①、②の両方共に対応した物語が用意されている。

 
 
気づきポイント 必ずしも、ネガティブ思考が悪いわけではない。 必ずしも、ポジティブ思考が良いわけでもない
      

「緊張することがたくさんある」というのは、 「楽しいことがたくさんある」ってこと。  だったら、目指すのは、 「緊張しなくなること」ではなくて、 「緊張を心から楽しめるようになること」だよね

 

知ってる?  極寒の環境で滝に打たれる修行(滝行)をしているお坊さんだって、  滝行の後には、温かいお湯に浸かって、体を温めていることを

 

昔のスポーツ選手は、調子が悪くなったとき、  ひたすら努力と根性で練習に打ち込んだものだ。  でも今は、「そういう方法は間違いだ」という認識が当たり前。  不調の選手たちは、調子が良かったときのビデオを繰り返し見て、  調子が良かったときのイメージを取り戻してから練習に戻っていく

 

あなたには、短所がいくつある?  あなたの短所は、どんなこと?  短所があればあるほど、特徴も多いってこと。  それらを長所として生かせる生活を送れたら、  あなたは長所だらけの人だ

 

本気で見えている景色を変えたいのなら、  2歩目を出すことが重要になる。  右足を出したら左足を出す。  左足を出したら右足を出す。  2歩、3歩と足を出せば、  そのとき、あなたの見えている景色が、初めて変わる

 

どんなにたくさんのくだらない「やめる理由」があっても、 たった1つのデカイ理由があれば、人は前に進める。  何かに行き詰まったり、やめたくなったときに、 「やめる理由が正当かどうか」を検証するのはナンセンス。  やり続ける意味を考えてみよう

 

瞬間瞬間に、人生が、あなたに問いかける」  どういう意味かというと、イヤなことや困ったことが起きたときに人は、「どうしてこんなことばかり起こるんだ?」「なぜオレなんだ?」と人生に問いかけます。  ですが、これが違うというのです。  あなたが人生に問いかけるのではなく、人生があなたに問いかけているのだと。 「こんなことが起こりましたよ。どうしますか?」 「泣きますか?」 「凹みますか?」 「恨みますか?」 「怒りますか?

 

本を読むこと、食べること、寝ること

 

 気持ちをコントロールしようと頑張る。でも一人だとうまくいかない。そんな時に本書のような本を読んでコントロールすることは多いと思う。

 

 このような本を読むときには、本当にまっさらな気持ちで読むことが必要だと思う。穿った見方をしていても、何も出来ないほどの落ち込みをしているときにも、これら本文中の言葉は身に入ってこないだろう。

 

 逆説的になるが、気持ちが最上級に落ち込んでいる時には本書のような本を読む前にやることがある。もっと手軽に出来るセルフコントロールだ。軽い運動をする。美味しいものを食べる。十分な睡眠をとる。これら生物としての人間にとって有益な行動をまずすること。何も考えず一旦思考をストップさせてまずやってみる。

 

 その後に本書を読むと、言葉から救われる可能性はぐっと上がるのではないか。

 

それでは。

 

【読後レビュー38冊目】サラリーマンの悩みのほとんどにはすでに学問的な「答え」が出ている  西内 啓

本文より。

 
仲間と共に愚痴をビールで胃袋に流し込んで明日からも頑張ろうと誓う、そんな人生も素敵なのですが、そろそろこの何度も繰り返した議論に終止符を打っても良いとは思いませんか?
 

 

サラリーマンの悩みのほとんどにはすでに学問的な「答え」が出ている (マイナビ新書)

サラリーマンの悩みのほとんどにはすでに学問的な「答え」が出ている (マイナビ新書)

 

 

 
 

 なぜいくら頑張っても給与が上がらないのか?、どうすれば楽して出世できるのか、など5つのサラリーマンの疑問について、経済学・心理学などの学問的アプローチから答えを探る1冊。

 

 それぞれにそれらしい回答を出している。給与や出世など個人的な関心から、会社の人間関係をどうすればうまく回せるようになるか、というようなマネジメントの内容や、どうすれば家庭環境はうまくいくかというものまで意外と範囲は広い。

 
 

知恵の蓄積、複数の知恵の掛け合わせ

 筆者の記述の中で、知的労働の重要性・可能性の高さについて示唆している部分がある。

 

イデアは無制限に複製することも、無制限にストックすることも可能です。また、素晴らしいアイデアを1つだけ用いるよりも、複数の素晴らしいアイデアをさらに組み合わせた方がより生産性の高い事業となる可能性も高まります。それに、多くのアイデアをストックしたり使い続けたりすれば、それだけ新しいアイデアが生まれる可能性が高くなるでしょう。  

会社や社会といった集団でもそうですし、個人としても、仕事に活きる知識は身につければ身につけるだけ、新しい知識を習得する速度もあがり、仕事の効率だって加速していくことでしょう。  このような内生的経済成長理論に基づくと、日本が敗戦というハンデにも関わらず明治維新から百年ほどで世界トップレベルの経済大国になったのも、当時としては異例の知恵のストックの大きさによるものだったと言われています。

 

 

 特に他人と知識の共有・掛け合わせをした際のシナジーや、知識習得時間を短縮出来ることについて、共感を持った。例えば、自分一人で学べる経験や知識は1人分を超えることはない。仕事において、いくら残業しようが、せいぜい2人分になる程度だ。しかし、自分で得た知識を他人へ伝えたり、他人から教えてもらうことで、自分の中に蓄積される知識は1人分を軽く超える。さらに、自分で経験するよりも圧倒的に短い時間で知識を得られる可能性がある。

 

 このような効果を得るために、自ら知識をきちんと身につけ、他人と共有する姿勢を持ち、常に他人も同様の行動が出来る環境に身を置き続けることが肝要だと述べている。

 

新しいアイデアによってみなさんの人生における収益性を上げるために重要なことは2点です。  1つめは個人として、きちんとした知識を常に身につけ、それを周りと共有する姿勢を持ち続けること。きちんとした学問というのは歴史的なレベルで頭の良い人達が積み重ねた知恵の宝庫です。それに、自分と異なる業種や職種で実績を出す友人の話などにも思わぬアイデアが隠されていることでしょう。そしてあなたが蓄えた知恵を周りと共有すれば、思わぬ化学反応が起こって新しいアイデアが生まれるかもしれません     

2つめは、このような知識やアイデアが十分にストックされたり、使われたりしている場に居続けるということ。のんびりした田舎暮らしは素敵なものですが、シリコンバレーシリコンバレーとして大きな成長を成し遂げたのも、そこらじゅうにITの専門家や科学者がいて、自然と交流するうちに膨大なアイデアがストックされ、利用され、化学反応を起こしたからだと言われています。

 

 

友好的な家族関係を築くために

家庭内の人間関係について、心理学的なアプローチを用いて、人間関係が存続する・ないしはうまくいく方法について記述している。その中で推奨されている行動について以下抜粋する。

 
 
・円満な家庭は仕事の成功にも繋がる貴重な財産です。
・ケンカをする時も人格攻撃はやめましょう。
・毎日お互いの予定を確認して、雑談して、感謝を言葉にしましょう。
・たまに手を繋いでデートしましょう。
・相手の話を深く聞こうとする姿勢を常に見せましょう。
・たまたま話を聞けない理由がある時はその事情を正直に謝りましょう。
・ケンカになりそうな時は順番に話を聴き合うゲームを取り入れましょう。
・ネガティブな言葉の5倍ポジティブな言葉をかけ合いましょう。
・性格は生まれつきのものではなく日々の習慣ですぐに変わるものです。
・毎日寝る前に3つその日あった良かったことを思い出してメモしましょう。
・子供の問題を解決したいならまず夫婦関係を幸せにしましょう。

 

 前提としてあるのは、パートナーであろうと他人であるということ、子供であろうと信頼関係が築けないと言うことは聞いてくれないという当たり前のこと。家族だから、という理由で人間関係における基本的なルール、相手を尊重する、感情的に怒らない、などを愚直にやっていくしか無いのだということ。

 
 

学問的な答えはわかった。でもどうやって実行するかは別問題

 本当にこれに尽きると思っている。

 

 学問的な整理や対応策について理解は出来るが、それら対応策を実際に実行できるかどうかは本人の力にかかっている。究極的なことを言えば、問題を抱えているように見えるサラリーマンも実は自分で問題を解決したくないだけだったりする。答えは何となくわかっているけど、対応策を実行するのが面倒くさくてやっていないだけだったりする。

 

 これらは個人単位で考えるとモチベーションの理論で補完されたり、組織の単位で考えると組織マネジメントの理論で補完されたりする。それらについては又の機会で学ぶことにして、ひとまず学問的に答えを出してくれているということを精神安定剤として今後も順調に問題に取り組んでいこうと思う。

 

 

それでは。

 

rockeyy2のプロフィール記事

 このブログを書いています、rockeyy2と申します。

 読書レビューという名の自己満足を数十記事書いた後でアレなのですが、今更ながら自己紹介記事を書こうと思います。

 

  

年代別の出来事

 1990年代  出生。日本海側のど田舎で農家の長男として出生。ど田舎らしく夏は海・冬はスキーで遊ぶ事が多かった。

 2000年台  ど田舎の割には高学歴な友人に囲まれ、高校は進学コース、大学は関西では有名な私大に進学し、経営学について学ぶゼミに所属。

 2010年台  ゼミで出る「企業分析」という非常に難解な課題に立ち向かいつつ、まだリーマン・ショック後の「内定切り」の余波ある時代に就職活動に着手。ギリギリSierへの就職を決める。就職を決めたものの、配属地に馴染めない・疲弊する割に達成感を感じることの難しい仕事を3年で辞め、地方公務員に。

 

rockeyy2の持つ資格

 普通運転免許、基本情報技術者応用情報技術者、FP2級

 

今後のブログ運営方針

 呼んだ本のアウトプットとしての読書レビューや、野球観戦記録、日々かんがえたことをつらつら書いていこうと思います。

 

免責事項など

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会社で新人教育担当(OJT)になった話

 たまにやります、自分の備忘録的に考えたことをつらつら書いて見ようと思います。
 
 

4月になり新人が自分の部へ配属された

 うちの部は20人程度の人数なのですが、そこへ4月に5人の新人が配属されました。うちの係には2名。例年弊社では、半年間はOJTとして先輩社員がつくことになっています。2年目ということで、私が新人1名のOJTの担当になることになりました。

 正直、3年目の先輩が異動し、ベテランの方も前年・前々年にOJT担当をやっていた人が多く、自分がOJTをやることはある程度覚悟していました。割りと心構えは出来ていたので、係長からOJT担当を指名されたときも、やっぱりという気持ちが強かったように思います。

 

これを教えてあげたいと考えていたこと

 仕事を行う上での原理・原則

  →今から行う業務内容はこのような考え方・哲学に基づいて構成されていて、その哲学に基づいて自分たちは仕事をしていく必要があること 公務員っぽいですね。

 

 1年、1ヶ月のスケジュールについて

  →大体の仕事の流れと1年の繁忙期についての説明

 

 仕事をする上での心構え

  →わからないことはすぐに聞いてほしい、でもググってわかることはググってほしい、この領域については誰が有識者かを抑えてほしい、など。

 

実際に教えてあげられたこと

メモをエバーノートに残していたので貼ります。

 ・配属初日に、暇を持て余す新人の話し相手になった

 ・レジュメを作って、仕事の手順・仕事の心構え・仕事のスキルについて伝えた。

 ・定常業務について、必要なものが発生次第、1つずつ教えた。

 ・同行訪問して、訪問の際の雰囲気を感じてもらった。

 

なんで上のようなことを教えてあげたいと思ったか。

 社会人1年目のときの体験が大きいなと感じます。非常に仕事に対して厳しい先輩の元で働きました。怒られる日の方が多かったです。非常に仕事のできる先輩だったので、必然的に後輩である自分たちに求めるハードルも高く、自分の出来なさを痛感して悔しい思いをする日が多かったです。「もう少し早くできないの?」「なんで予定通りの時間に仕事を終えることができなかったの?」という質問を受ける度に、自分の力不足を痛感し、悔しいという以外の感情が出てこないという日々を過ごした思い出があります。

 その先輩の名誉のために言うと、その際に厳しく接してくださったことに対して私は非常に感謝しています。この時に先輩から言われた仕事のハードルやクオリティは今でも自分が仕事をする上での指標になっています。

 このような体験を通じて、同じような悔しい思いを後輩にさせるべきではないな、という思いがありました。同じ思いを後輩にさせるのであれば、自分たちがいる意味が無いなと。自分たちが経験したものを踏まえて、より後輩には簡単に、スムーズに、仕事ができるようになってもらえるようにするのが、先輩として自分が居る意味ではないかと感じたのです。また文化の継承ほど大仰でなくても、組織内での伝えていくべきものは伝えた方が本人のためにはなるだろうとも感じました。

 また副次的にではありますが、自分の知識の確認になるという意味合いもあります。曖昧にやっていた作業でも意味を確認したり、正しい手続きを確認する。また前後の作業や自分の手を離れた後にどうなっているかを考える、伝えることで自分の中でもこれまで1年の仕事の整理や棚卸しが出来るんだろうな、という「自分のため」という部分も多少はあります。

 

今のところの状況

 箇条書きにすると以下のような感じです。

 ・まだまだ定常業務を一人でやれるほどのOJTが出来ていない。まずは1ヶ月のルーチンを経験してもらって、2〜3ヶ月でなんとかまともに一人で定常業務を回せるようになるのではないか

 ・こちらから与えすぎて、新人が吸収しきれないことまで言おうとしてしまうので、注意する。

 ・より相手に考えさせるというか、相手に理解度を確認しながら話をすすめるスタイルがいいかと。

 ・基本的な書類整理が余り得意でないようなので(弊社は紙業務が多く残っております)、整理の方法を伝えて、対処するスピード感を伝えていきたい。

 ・相手の反応としては悪くはない。積極的に聞いてくれるし、自分で考えて理解しようとしているように感じる。

 ・副次的な効果としても書いたが、自分の中で仕事の棚卸しが出来ていることがいい意味で予想外。また、OJTで教えないと行けない時間が一定発生するので、自分の仕事の決断が早くなったように感じる。

 

最後に

 次回いつこのテーマでいつ書くかわかりませんが、5月末には初めてのOJT振り返りがあるようなので、そこで新人から振り返られた内容を踏まえて、何か書くかもしれません。

 
 

20170430JABA京都大会 JR西日本ー日本生命、NTT西日本ーニチダイ

1試合目 JR西日本4ー3日本生命

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 勝ったチームが明日の決勝に進めるとのことで、両チーム戦力戦の様相でした。結果としては9回に相手のエラー、犠飛で3点を奪い逆転したJR西が勝利。この4日間を3勝0敗とし、5/1の準決勝に駒を進めました。

 6回からJR西は加賀美(元DeNA)を投入し、逆転の目を待ち、7回から日本生命は藤井(同志社)で逃げ切りを図る。結果的には9回に藤井が捕まりましたが、加賀美・藤井共に登板した初回は完璧な投球で相手打線を牛耳っていました。

 結果を分けたのは9回の集中力でしょうか。9回表、JR西は先頭打者の代打鳥居が左翼越の2塁打を放ち、打撃妨害(発表が無かったのでわかりませんが恐らく)と犠打で一死2・3塁とすると、代打蔵桝の右翼前適時打で1点差。続く1番春原の1塁線の当たりを日本生命一塁手廣本がトンネルし、2点が入り逆転。併殺でゲームセットが頭をよぎったのだと思いますが、目線が打球より走者に向いてしまったようで・・・。

 一方の日本生命も2死後、2つの四死球を選んで同点・逆転の走者を出すものの、1番神里が加賀美の147㌔の真っ直ぐにバットを空を切りゲームセット。

 この試合、加賀美と藤井の投げ合いを見れただけでも十分価値があったかと。加賀美は真っ直ぐが走り、藤井は外のスライダーが上手く決まって三振・凡打の山でした。最終回に藤井が捕まってしまいましたが、夏の都市対抗・秋の日本選手権に向けて、今後も見たいチームだと思います。 

2試合目 ◯NTT西日本8ー3ニチダイ● ※写真なし

 1試合目で満足しすぎてしまい、少し気が抜けた2試合目。目についたのはNTT西の5番大城。東海大相模で一二三(元阪神)の捕手を努めており、この日は5番で鋭い振りをしていました。また、ニチダイには近大の野瀬がいて、5回途中までパーフェクト投球をしていたNTT西の投手波多野から初安打を放っていました。
 その波多野ですが、5回までに7奪三振。140㌔に迫るまっすぐと130キロ前半のツーシーム?が効果的に決まっており、野瀬に打たれるまでは非常に安心感のあるマウンドさばきでした。走者を出してからバタバタしてしまったのが残念でしたが。

◎この日の収穫

・JR西 投手前元(日本福祉大) 右下手投げ。もう少し球種が増えて、走者を出してもストライクゾーンのきわどいところへ投げられたら、面白い。

・JR西 投手西川(日本福祉大) 1回3回と相手4番にやられて失点したが、独特のフォームから低めの130㌔後半の真っ直ぐと低めのチェンジアップが上手く決まっていた。

日本生命 DH高橋英 2安打2打点。流石4番。

 

次は5/13から始まる京都府高校野球春季大会2次戦を観戦予定。行けるかわかりませんが・・・。